2010年7月20日火曜日

HOT ROD 誕生 其の1

CALボッバ-とHOT RODは同じ環境で生まれたモ-タ-文化として進化を同一に遂げて来ましたが日本にはハ-レ-のみ上陸した為今も奇妙な形態でさまよい続けています。
ル-ル不在の何でも有り、和洋取り混ぜルックス優先のファッション化 etc正統HOT RODマニアが重要視するE/gやメカニズムへの追求と'50sに端を発したOffenhauserレ-シングが全米の若者に与えたパッションが日本では完全に欠落しています。
旧い器に最新のメカを投入してこそ大いなる新境地が見えて来るので決して新車を古っぽく見せるギミックとは異質の世界です。
新しい物、珍しい物、高額な物をまとったハイテクカスタムも否定はしませんがそれでは次の世代にバトンタッチされて技術・センスの進歩に繋がりません。単なる見せ物として短命に終わるだけでしょう。
フィンドカバ-、ドリルドホ-ルがデザインとしてのみ使われるだけのエセHOT RODとは次元の異なる世界を紹介しましょう。 響け心に!

ベ-スはS & Sコンプリ-ト E/g 80"  w/ STDパンヘッド  高回転パワ-で廻るだけのE/gに不満を抱いたオ-ナ-が辿り着いたトルクモンスタ-・クランクへの方向転換。
オファ-を受けた時は興味示さなかったStroker-Kidだがオ-ナ-がアメリカ生活の間に入手したと云うオリジナルのフィンドPanカバ-を目にした時から・・・・
それはまごう事無く Late '60s Hot Rodder ランディ・スミスの創ったハイカム用Panカバ- !
現在手に入るリポップやSWEDEN 製とは違う型でそのル-ツは '50s以降にインディレ-スで圧倒的なパワ-で大資本メ-カ-を打ち破ったプライベ-トチ-ムOffenhauserのフィンドバルブカバ-に有ります。
Offeyが一般向けに市販したV8用バルブカバ-も最終的には殆どのメ-カ-に合わせたラインナップでメカ好きの若者を魅了し続けました。
ランディ・スミスも当然Offeyの影響を受けパンヘッドの弱点であったハイリフトカムが使えない高さのバルブカバ-を背高く設計して冷却フィン付きで鋳造したのです。

一応ポリッシュだが無骨な迄のキャスト形状をオ-ナ-から不満を聞いたSKは秘策を授ける事にしました。
'80s に西海岸のロッドショ-で必ず賞を取っていたメッキ屋のLA HABRA PLATINGのボスからレクチャ-受けたデフォルメのSculpture workです。
形状そのままではどんなにポリッシュしても並のレベルで終わり、トロフイ-狙うには丸みは更に丸く強調したデフォルメにするのがHOT RODの基本です。
左の黒パウダ-がSWEDEN製、右がオリジナル、フィンの高さも全く違います。
曲線を更に誇張して丸くデフォルメしていきますが日本のバフ屋レベルでは形状を変える事迄はやって貰えませんので自分のセンスで削り込んでいきます。
当時LA HABRA PLATINGでは最先端の24K Goldもやっていて人気女優だったアン・マ-ガレットのゴルフカ-トの部品も手掛けたと自慢してました。

1 件のコメント:

  1. ラ ハブラ プレイトにはなんかいも行かされました、はい。

    思い出した、やったよねえ、24Kメッキ。

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